HARRY-San’s 晴釣雨聴

徒然に4月~9月は自然繁殖した野のへら鮒釣り、10月~3月は音楽の事など書き留めています。過去の音楽の記事は検索に「音楽」と入れて一覧を表示してご覧下ださい

ポルトガルのファド:マリーザの唄


足の治りが遅いので、ヘラ鮒釣りも我慢している。
音楽レビュウーを書くには良い機会なので、今日もポルトガルのファドの記事です。

御大のアマリア・ロドリゲスカルロス・ド・カルモは別格だが、現在のファド歌手は実力者が粒ぞろいで、大いに愉しみがある。
既に紹介したカティア・ゲレイロ、クリスティーナ・ブランコ、あとマリーザ、アナ・モウラジョアナ・アメンドエイラが私のお気に入り。それに続くマファルダ・アルナウス、カルミーニョなども良いかな。

Mariza(読みはマリーツァまたはマリッサが正しい)の映像で「O Gente da Minha Terra/私の国の人々」
Fadoを代表する様な歌だ。ギターラ(ポルトガルギター)の調べが泣かせる。
映像は少し古いがアメリカツァーの際にTVの有名なD・Letterman's Showに出演した時のもの。

略歴:
マリーザ(1973~)ことMariza Nunesは1973年、アフリカ南東部モザンビーク生まれモザンビークは以前ポルトガル領だった国で1975年に宗主国から独立を果たした国だ。父はポルトガル仕事でモザンビークに行き、そこで結婚、母は現地女性。
容姿、声、感性すべて混血の賜物と思われる。

モザンビークで生まれたが直ぐにポルトガルに移住した。読み書きが出来るようになる前からファドを歌い始めたマリーザに、父は歌詞をストーリー仕立ての漫画にして覚えさせた。両親はリスボン郊外の古い町モルラリーアでレストランを経営していたのだが、マリーザは5才になるとそのレストランで定期的に歌うようになった。

 物心つくようになるとマリーザはファドに没頭し、数々のファドハウスで歌い続けた。情熱的で、感情的で、哀しみに溢れ、時には嫉妬や皮肉に溢れたファドの心を見事に歌い上げるマリーザの表現力は、この時期に形成されたといって良いだろう。

魂が震え立つと言うのは、正にこの様な歌手・唄の事か・・