ルイス・サリナス:アルゼンチンのギター奏者
世界の音楽に戻って、アルゼンチンの有名なギター奏者
アルゼンチンと言えば曲と踊り+歌の伝統音楽「タンゴ」だ。一時期低迷していた時も有ったが、また盛り返してきた。タンゴのダンスは路上でのパフォーマンスを含めて観光客にも大いに受けている。スペインの「フラメンコ」も唄と踊りで同様な事が言えるし、ポルトガルの「ファド」の曲と唄もまた然り。
ただタンゴは曲と踊りの印象が強く、有名な今時の歌手は少ない。フラメンコも曲と唄と踊りだが本来POPS市場賑わす種類の音楽では無い。観光客向けのも玉石混合だが、しかし本物のフラメンコには唄い手と踊り手のやり取りは時に真剣勝負で、鬼気迫るものが有る。ファドは多くの女性歌手がいてポルトガルやヨーロッパのPOPS界を賑わしている。女性歌手が多いのは、昔から男は航海や漁に出て、それを案じての思慕・嘆きの唄から始まっているから。男性歌手は居ない訳ではなく2割くらいかな?当然の事ながら女性への思慕・嘆きを唄う。
さてアルゼンチンの大物ギタリスト「ルイス・サリナス」だが、アルゼンチン・タンゴのギター奏者って訳ではない。伝統的な音楽からジャズまで様々な音楽に精通していて、好きなギタリストだ(歌も唄う)。地続きで関連は有るのだが、ブラジルの陽気なサンバとは全く違うアルゼンチンのZambaサンバ。アルゼンチンの[Nostalgia]
ブラジルの[Saudade]~どちらもやるせない想い~に溢れている。
●Zamba Triste; 哀しみのサンバ /ドラムのターンタ・タンの刻みが特徴で、とても良い