HARRY-San’s 晴釣雨聴

徒然に4月~9月は自然繁殖した野のへら鮒釣り、10月~3月は音楽の事など書き留めています。過去の音楽の記事は検索に「音楽」と入れて一覧を表示してご覧下ださい

奄美出身の凄い歌手

それでは城南海(きずき・みなみ)の事を・・

1989年12月26日生まれ (29歳)本名である。NHK-BSの紀行番組「新日本風土記」のテーマ曲「あはがり」を唄っている奄美民謡の朝崎郁恵元ちとせ、中孝介と同じく奄美出身の歌手。ファルセット(裏声)と似た島唄独特のグイン唱法を駆使している。それは何か不思議に私の心に入り込んでくる。沖縄・奄美地方の三線を使ったPOPS音楽も、一時のブームは去ったが、今聴いてどれも古さを感じさせない。きっと古いとか新しいとかを越えた存在なのだろう。アイルランドの音楽に惹かれているため、大学の卒業論文のテーマはアイルランド奄美の音楽の共通点についてであった。世界の民族音楽や楽器類にも心惹かれているとか。

2014年以来、TV番組『THEカラオケ★バトル』に出場し、初の10回優勝を成し遂げ、歌の上手さがそれまでよりも広く知られるようになった。100点満点を3回出しているほどであるが、採点による高得点だけを目指す歌ではなく、心に訴える歌が評価されており、大人世代のファンも多い。いろいろなジャンルの曲を彼女の歌声で聴きたいという声が多い。心が揺さぶられるグイン歌唱だ。

カラオケ・バトル10冠に輝いた彼女も29歳、デビューして今年で10年目である。名が出るようになったのが他人の歌のカヴァーなのは仕方がないが、どれも素晴らしい。もし最初からオリジナル曲の歌でデビューし受け入れられていたら、とてもセンセ-ショナルだったに違いない。この人の歌はうまいとか下手とかで語るものではないかもしれない・・・魂に響く歌声で、まさに天与の歌才としか言いようがないのだ。

石垣島出身の夏川りみは国民的歌謡「涙そうそう」を世に出した。以降大きなヒット曲は少ないが、踊らされて次から次と歌を出せば良いものでもない。1曲でも心深く残る佳曲を歌えれば良い。城南海もアルバム4枚・カヴァーアルバム3枚を出しているが、是非とも自身のオリジナルの大きなヒット曲が欲しいな・・奄美の民謡も実に良いし、やはり沖縄・奄美地方の三線が使われた歌が良いかな・・。

それではTVの「THEカラオケ★バトル」の映像から
●「花」 作曲:森山直太朗 作詞:御徒町凧
中孝介のグイン唱法でヒットした曲

●「花~すべての人の心に花を」 作詞作曲:喜納昌吉 
を唄っているのが素晴らしく、映像をと思ったら転載不可で断念。絢香の「三日月」も同様だ。それで代わりだが、性同一障害の哀しみを歌にした曲(2007年NHK紅白歌合戦で作者により歌われた)

●「友達の詩」 作詞作曲:中村中


城南海の目指すところは、奄美のシマ唄やルーツを大切にしながら、自分なりの創造を行い、世界に発信していくことである。また、言葉を伝えることを大事にしており、美しい日本語を受け継いで守り、伝えていくことを自分の使命と考えている。さらに、自らの歌を通じて、奄美を日本中さらには世界に広めたいと考えている。「Wikipedia」より