HARRY-San’s 晴釣雨聴

徒然に4月~9月は自然繁殖した野のへら鮒釣り、10月~3月は音楽の事など書き留めています。過去の音楽の記事は検索に「音楽」と入れて一覧を表示してご覧下ださい

想いあふれて

それでA・C・ジョビン作曲、V・モライス作詞のChega de Saudade (想いあふれて) をJoan Gilberto/ジョアン・ジルベルトが娘と歌ったものを・・
ブラジルでの1958年ボサ・ノヴァ・ブームの幕開けとなる、記念すべき最初のヒット曲だ。この映像はその後のジョアン・ジルベルト45歳位、娘のベベウは11~12歳位だろうか?
前妻のアストルードとの間に子は無く、次の妻のミウシャ(やはり歌手)との娘のBebel Gilberto/ベベウ・ジルベルトだが、その後人気のある2世歌手として音楽界で活躍している。

Chega De Saudade (部分のみの訳詩だが)
悲しみよ
僕は彼女に訴える
おまえなしではダメなんだと
お願いだから戻ってきておくれ
さもないと僕はもうこれ以上生きてはいけない

想い出なんてもうたくさんだ!(シェガ・ジ・サウダージ
彼女なしの世界なんて考えられない
この世のどんな美もありえない
僕の中に終わりがなく、あるものは
悲しみと憂うつだけ

と言った意味で、歌題の「想いあふれて」は良く考えられた訳だが、少しニュアンスが違うと思う。「想い出なんてもうたくさんだ!」(シェガ・ジ・サウダージ)だろうか・・
因みにアメリカ版の題は「No More Blues/悲しみはもうたくさんだ!」