聴くのは洋楽ばかりじゃないんだよ!その3
その3は・・藤圭子でお終い
演歌が特に好きと言う訳ではない。好きな日本の歌手は他のジャンルにも沢山いる。しかし日本人と生まれたからには、演歌も取り上げなければ片手落ちである。
故に、今回心の底に残る女性歌手5人を取り上げたのだ。
藤 圭子:本名、宇多田 純子旧姓阿部 1951年~2013年(没62歳)
岩手県一関市生まれ、北海道旭川市育ち。1960年代末から1970年初頭にかけて、夜の世界に生きる女の感情を描いた暗く陰鬱な曲『怨歌』を、独特のドスの効いたハスキーボイスで伸びやかかつ深々と歌い上げ、その可憐な風貌とのギャップも相俟って一世を風靡した。代表曲は「圭子の夢は夜ひらく」。
彼女が唄う主な歌が「怨歌」で、彼女自身の性格が歌の通りだとは全く思わないが(笑)どうもよく分からない・・・ほかの歌手の持ち歌も「知床旅情」「や北国の春」など、他歌手に比べ実に数多く歌っている。「怨歌」の時代が過ぎたので新しい売り出し路線なのだろうけれど・・巧く歌ってはいるが、今一つ私の心には響かない。やはり彼女にはこの様な「怨歌」かなのか・・
精神的な病気を抱えていて、年齢を重ねるうちに悪化し自死した。長年の病のせいでエキセントリックに見られていたが、元夫の前川清や宇多田照實との別居も肯ける・・8回結婚・離婚を繰り返したと言われている。若くして死ぬか、歳いって死ぬかは人の人生さまざまだが、彼女もそれなりに生きたのだろう。
以上3回にわけて演歌5人の女性歌手についていろいろと書いてみた。
どの歌手も圧倒的な存在感があり、歌手中の歌手と言えよう。皆さん陽性の人と感じた。藤圭子は良くは判らないが、娘の宇多田ひかるが「誤解されることの多い彼女でしたが…とても怖がりのくせに鼻っ柱が強く、正義感にあふれ、笑うことが大好きで、頭の回転が早くて、子供のように衝動的で危うく、おっちょこちょいで放っておけない、誰よりもかわいらしい人でした」と言っていた。
そして私自身がこれらの歌手の歌と共に生きて、歳を取って来た。私感だが、今の日本の演歌歌手は男女ともにドングリの背比べで、2~3を除いては強烈な個性を持った大きな存在が、まるでいないと思う。天与の才に溢れた歌手が現れないかな~。