またまたテネシーワルツ
前回は本物ブルース音楽だったが、今回は典型的なカントリー・ミュージックの事を記事にしようか・・
この曲は記事に登場するのも4回か5回目だ。カントリー・ミュージックは元よりポップスでもスタンダード 曲となった。
「テネシーワルツ」(Tennessee Waltz P・Wキング作曲、R・スチュワート作詞)
1948年に出版されたアメリカのカントリー曲。ゴールデン・ウエスト・カウボーイズが1948年に、カウボーイ・コパスのも1948年に出版され、いずれもヒットチャート上位を獲得した。1950年にパティ・ペイジがポップスとしてカバーしたものが、全米でマルチ・ミリオンセラーとなった。日本では戦後も落ち着いて来て、アメリカ文化がドッと押し寄せてきた1952年頃に江利チエミなどの歌で大ヒットした。
歌詞は「恋人とテネシーワルツを踊っていたら、旧友が来たので恋人を紹介したら、その友達に恋人を盗られてしまった」という甘くて切なく、如何にもアメリカ人好みのスタンダードな名曲だ。今まで星の数ほどの歌手が唄っている。
男女の歌手性別によって旧友をしめす代名詞がhimまたはherに代わる。
その人気により、1965年にテネシー州はこの曲を公式に第4番目の州歌とした。
私は、やはりこの曲はカントリー・ミュージックとして聴きたい。それも、どこにでもある典型的な地方の、田舎っぽい鄙びた感じの、大きく構えないものが好きだな~。地方の生のアメリカが感じられる様な、例えば次の様に・・・
●エミルー・ハリス:彼女も登場するのは3回目かな?(カントリー・ミュージックの女王様 の一人)彼女のこの歌は、サントリー・ウイスキーのジャック・ダニエルスのTVコマーシャルに日本では使われた。まるで磨りガラスの様なその美しい声には、いつ聴いても魅惑される。
●おまけでハンク・ウィリアムスJr:これはジュニアの若い頃のアルバムだが、彼の父H・ウィリアムスはカントリー音楽の歴史において最も重要な人物のひとりと見なされている。「Jambalaya」「Your cheatin' Heart」など多くの曲をヒットさせたが29歳で交通事故死した。ハンクJrはRockin'Countryの曲が多く、眼鏡を掛け髭もじゃで、若い頃の面影は無い。しかしカントリー界の大物となった。
パティ・ペイジは1950年ポピュラー・ミュージックとして「テネシーワルツ/Tennessee Waltz」を大ヒットさせた。彼女はアメリカのスタンダード・ポップスを代表する女性歌手であり、1950年代に女性アーティストとして最も多くのレコード売り上げ枚数を記録した。ポピュラー音楽からカントリー・ミュージックへのクロスオーバーを果たした先駆者の1人でもあり、終生ステージに立ち続けた。