HARRY-San’s 晴釣雨聴

徒然に4月~9月は自然繁殖した野のへら鮒釣り、10月~3月は音楽の事など書き留めています。過去の音楽の記事は検索に「音楽」と入れて一覧を表示してご覧下ださい

小柄なブレンダ・リー


とても小柄で「リトル・ミス・ダイナマイト」と呼ばれたブレンダ・リー

釣りに行く予定にも、まだ日が有るのでまた音楽話を・・・
長年に渡りアメリカのポピュラー音楽界で活躍して来た彼女です。

ブレンダ・リー 1944年ジョージア州の貧しい家庭に生まれた。小さな頃から歌心に恵まれ、まさに歌を唄うための「天与の才」とも言えるだろう。1960年代にヒットチャートのトップの常連であった女性歌手。ロカビリー・ポップス・カントリー・ミュージックを歌い、1960年代に47曲がアメリカのチャートにランクインし、その10年間のチャートではエルヴィス・プレスリービートルズ、レイチャールズに続き第4位であった。1960年のヒット曲『I'm Sorry 』で最もよく知られ、1958年の『Rockin'Around the
 Christmas Tree 』は50年以上アメリカのクリスマス曲の定番となっている。

4フィート9インチ(約145cm)の小柄な体で、12歳の1956年にロック調に歌ったカントリー曲『ジャンバラヤ』続いての『ダイナマイト』がヒットしたことから「リトル・ミス・ダイナマイト」と呼ばれている。またこのヒットにより世界的に知られるポップ・スターの
1人となった。英国公演で駆け出しの「ビートルズ」が前座を務めたのは有名な話。

1960年代後期には声に衰えが見え始めて人気に陰りが出てきたが、1970年代から1980年代を通してルーツであるカントリー音楽に回帰し多くのヒットを残し成功し続けた。ロックの殿堂、、ロカビリーの殿堂、カントリー・ミュージックの殿堂のメンバーである。グラミー賞特別功労賞を受賞した。

私が初めて彼女の歌をレコードで聴いたのは確か中学1年の3月の春休みで、「ダイナマイト」を始め「ジャンバラヤ」などが入った日本で初めて出たLPのジャケットを持って写した写真が残っている。当時ロッカビリーやカントリー音楽をすでに聴き始めていたので、私と同じ年生まれのこの歌手にワクワクしたのを覚えている。
当時はロックン・ロール調の曲が好みだったが、いま改めて聴いてみると、しっとりとした片思いや失恋のバラード曲がとても良いのに気が付いた。
挙げてみると[I want  to Be Wanted]、[All Alone Am I]、[Fool #1]、[Emotion]、[I'm Sorry]、[Losing You]など、どれもビッグ・ヒット曲ばかりだ。


●「Losing You/あなたを失って・・」 13歳ころの映像
私の好きな曲だ。当時は音源に合せた「口ぱく」が多かったが、この映像は珍しく実際の音だ。

もう1曲は何にしようか?やはりバラード曲にするか・・・
●「All Alone Am I/独りぼっちな私」 13~14歳ころの映像

おまけで「Too Many Rivers」 21歳の映像

後年は「愛の讃歌」や「想いでのサンフランシスコ」、「Fly Me to The Moon」、「この世の果てまで」など大人向きのヒット曲を歌った。日本公演にも何度か来ている。

失恋の曲が多いが、実際の彼女は1963年19歳で結婚して、2人の娘と3人の孫に恵まれて、現在テネシー州ナシュビル在住である。

ところで話は替るが、とても小柄な歌手と言えば、シャンソン愛の讃歌」のエディット・ピアフを思い出す。波乱な人生を、歌を唄う事で歩んだ一人だ。彼女もまさに天才と言っても良い歌手ではないだろうか。