最後におまけでプラターズ
ロックンロール黎明期に登場したプラターズ/Plattersは欠かせない
リーダーでバスのハーブ・リード、テナーでソロのトニー・ウィリアムス、デビッド・リンチ、ポール・ロビ、女性のゾラ・テイラーを加えて本格的に活動を始める。1955年「オンリー・ユー」が大ヒット。R&Bチャートでは7週連続1位を記録する。続く「グレート・プリテンダー」は全米ポップチャートでも1位となり、その後も「トワイライト・タイム」、「ハーバー・ライト」、「煙が目にしみる」、「ユー・ネバー・ノウ」など数々のミリオン・セラー・ヒットを飛ばした。
ソロパートのトニーと女性のゾラが脱退した1961年までが最盛期だった。
ヒット曲はどれも佳曲だが、日本では「オンリー・ユー」、「煙が目にしみる」、「ユー・ネバー・ノウ」がラジオではよく流れた。でも今日は他の曲を・・・
●グレート・プリテンダー/The Great Pretender
●トワイライト・タイム/Twilight Time
プラターズがよく売れた理由は若者ロックンロールと違い、誰にでも受け入れられるアメリカン・スタンダード・ナンバー曲の「トワイライト・タイム」、「ハーバー・ライト」、「煙が目にしみる」などで、穏健な音楽を好む白人層にピッタリと合った事だ。
1989年公開でスティーブン・スピルバーグ監督、リチャード・ドレイファス主演の森林消防隊をテーマにした「ALWAYS」の挿入歌として、この映画にもJ.D.サウザーが歌う「煙が目にしみる」が使われている。確かに煙が目に染みる職業には違いないのだが・・(笑)。本家はプラターズだが、サウザーのテナーヴォイスもまた映画を引き立たたせている。私も観たが、切ないストーリーだった。
余談だが若い頃は「煙が目にしみる」とは、今まで向いに座っていた終わってしまった恋人の、喫い残しのタバコの煙がしみる意味と思っていた。後日そうではなくて、上の動画の日本語訳詞の通りで、「去ってしまった恋の情熱のくすぶりが、目に染みる」のだと分かった。