ロッカビリーの女王様
ワンダ・ジャクソン/WANDA JACKSON 女性で初めてロッカビリーをヒットさせ The Rockabilly Queen と呼ばれた。
彼女は、ご多分に漏れず元々カントリー音楽を唄っていたが、当時親交のあったエルヴィス・プレスリーの勧めもあって、ロッカビリーを歌い出す。(勿論カントリーも唄っていた)。1957年に出した「フジヤマ・ママ」が大ヒットした。スレンダーで美人なのに、それに似合わずガラガラで潰れた声には、皆びっくりしたと思う。
日本では1958年に雪村いずみが和・英両語でカバーを出した。
●その当時のエルヴィスとワンダ
その当時のアメリカでは、女性はおしとやかで慎ましいのが社会の基本だったのだからそこへ殴り込みをかける様なものだったろう。ワンダのような歌手はほとんどおらず「ロッカビリー・クイーン」の称号を手に入れた。ロッカビリー自体のブームが去ってしまうと、他の男性ロッカビリアンたちと同じく、古巣であるカントリー・ミュージックの世界に戻っていった。しかし、ここでも、1960年代から1970年代にかけて、なかなかの成功を収める。
「田舎者の音楽」と多少の侮蔑を込めて呼ばれていたヒルビリー(Hillbilly)音楽は、その後カントリー&ウエスタンと呼ばれ、さらにカントリー・ミュジックと呼ばれる様になった。カントリー・ミュジックはアメリカの音楽界において、今や無くてはならない重要なドル箱ジャンルとなって大きく発展している。
●単独の[Fujiyama mama]の映像が無い様なので、映像状態は悪いが「Hard Headed Woman」のLIVE。バックのバンドは勿論カントリー・バンドを兼ねている。
●おまけで、「フジヤマ・ママ」を・・
ロッカビリーの女王様ではあるが、エルヴィス・プレスリーやファッツ・ドミノのレコードセールスに比べれば、とても、とても及ばないのだ(笑)。