HARRY-San’s 晴釣雨聴

徒然に4月~9月は自然繁殖した野のへら鮒釣り、10月~3月は音楽の事など書き留めています。過去の音楽の記事は検索に「音楽」と入れて一覧を表示してご覧下ださい

On A Slow Boat To China:ドーン・ランベスの唄

しばらく振りにアメリカン・スタンダード・ナンバーを・・・

この曲はどうって事ない内容の歌だが、スイングからモダーンの多くのジャズ・ミュージシャンの演奏や、そうでは無いミュージシャンにも愛されている。
星の数ほどの演奏者はいるが、今日は私の好みでAt Homeなものを・・

●ドーン・ランベス(Dawn Lambeth)
アメリカの西海岸ジャズ・シーンに"古き良きジャズ"の素晴らしさをアピールする女性ジャズ・シンガー。時代をタイムスリップして30年代から40年代のスウィング・ジャズ黄金時代の"温もりジャズ"を再現する。
カルフォルニア州の中都市Paso Roblesのコミュニティ・ホール内でのライヴだが、サロン的雰囲気も有って、ドーンのまろやかでエレガントな唄はとても良いものだ。

訳詞:
あなたを小さな船に乗せて 中国までゆっくり行きたい
あなたを独り占めしたいわ

あなたをぎゅっと抱きしめ 片時も離しはしない
あなたの恋人たちはきっと 遠くの岸辺で涙を流すわね

潮風の吹く海に漕ぎ出て お月さまに照らされたら
石で出来たあなたの心も 柔らかく溶けていくから

あなたを小さな船に乗せて 中国までゆっくり行きたい
あなたを独り占めしたいわ


「中国行のボートに乗って・・・」とは変わった歌詞だが、多分当時のアメリカでの中国のイメージは東洋のとても遠くの国であるという認識だろう。その距離感から夢や希望を表す為の手段にしたのかも?それで本当に中国に行く訳では無く、あくまでも歌詞の中の遊びです、念のため(笑)
今の時代イメージでは、中国は・・・無いだろうな!


中国行きのスロウ・ボート』。1948年、フランク・レッサーが作詞作曲。 同年ハリー・バビットとグロリア・ウッドをボーカルにケイ・カイザー楽団がミリオン・セラーを記録した。ベニー・グッドマン楽団のキャピトル盤もミリオンセラー。1945年日本は戦争に負け、中国の領事権を返還した。香港はイギリスの植民地に逆戻り。上海にもイギリスとフランスの租界地が復活。にわか中国ブームがこの歌の背景にあると思われる。
※訳詞などはwinerosesさんのブログ「Jazzと読書の日々」よりお借りした。


JAZZは良いな~~この様なジャズを聴くと本当にそう思う。


ところでオマケの映像だが、ポール・マッカートニィも唄っているので興味のある人はお聴きください。ご愛敬ものだが・・(笑)
彼作曲の「イェスタデイ」・「ミシェール」と続いたので、ついでに唄も。
多分もう私のブログには登場しないと思う。