ウクレレの兄弟楽器:カヴァキーニョ
ブラジルのウクレレに類似した4弦の楽器
ブラジルにもカヴァキーニョ(cavaquinho)と呼ばれるウクレレに類似した4弦の楽器があり、これもポルトガルからの移民が持ち込んだブラギーニャが起源で、サンバやショーロの伴奏などで頻繁に使用される。これはウクレレとは異なり鉄弦・4弦で、ナイロン製の薄いピック(爪)で演奏される。通常 D-G-B-Dのチュニング。
ポルトガルからハワイに渡ったものはウクレレになった。本来の呼び名はカヴァコ
(Cavaco)であるが、この楽器が小さいことから、「nho(ンニョ)」を愛称としてつけて、カヴァキーニョと呼ばれるようになったといわれる。
あまりソロを取るような演奏がなく、伴奏楽器かな?
ブラジルの国民的な歌手・作曲者でサンバの貴公子と呼ばれている
サンバの曲で、エスコーラ・ヂ・サンバのグループ「ポルテーラ」の為に作られた曲と思われる。(おっと!娘さんのベアトリース・ファリアがバックコーラスにいるぞ)
彼は今回のブラジル・オリンピック開会式セレモニーでは、素敵なアレンジでブラジル国歌「Hino Nacional Brasileiro」を国を代表して歌い、演奏した。
●もう1曲 Eu Canto Samba 「私はサンバを歌う」
1993年50歳の時のカヴァキーニョを弾きながらのライヴ
でも彼は名前の「ギター弾きのパウリーニョ」の通り、ギターが本命楽器だ。
ブラジルの音楽は、主にポルトガル系・アフリカ系・インディオなど多くの人々から影響を受けている。サンバやショーロ、ボッサノヴァもそうだが、その底にはヨーロッパ音楽の影響が、そこはかとなく流れていて、郷愁とほのかな上品さを感じられだろうか。
SAUDAGE!(やるせない想いや、郷愁)こそが原点だろう。