HARRY-San’s 晴釣雨聴

徒然に4月~9月は自然繁殖した野のへら鮒釣り、10月~3月は音楽の事など書き留めています。過去の音楽の記事は検索に「音楽」と入れて一覧を表示してご覧下ださい

また故郷の歌:北原謙二

前回のアメリカの音楽記事で「故郷」を唄った歌を取り上げたので、ここでも同じように日本の故郷の歌の事を書いて見る。

私が昔から気になっている歌手・北原謙二の話をしよう。

略歴:1936年~2005年(65歳没)

大阪府出身・ジャズ喫茶で歌っていた事が縁で、カントリーバンドの鈴木英治とブルーカウボーイズのメンバーとして上京。その後、コロンビアレコードのディレクターにスカウトされ、1961年(昭和36年)歌手デビュー。NHK紅白歌合戦に2回出場している。

1991年(平成3年)3月に高血圧症脳内出血で倒れたが、左半身麻痺と闘いながらリハビリを重ね、3年後に復帰。その後は全国各地の福祉施設への慰問活動などを積極的に行っていたが、2005(平成17)年1月26日午後10時1分、虚血性心疾患のため都内の病院で死去。

代表曲:
★忘れないさ(作詞:三浦康照/作曲:山路進一、1961年)
★若いふたり(作詞:杉本夜詩美/作曲:遠藤実、1962年)
★初恋は美しくまた悲し(作詞:三浦康照/作曲:市川昭介、1963年)
★北風(North Wind)(作詞・作曲:Rod Morris/訳詞:服部レイモンド、1964年)
潮騒(作詞:三浦康照/作曲:古賀正雄、1964年)
ふるさとのはなしをしよう(作詞:伊野上のぼる/作曲:キダ・タロー、1965年)

 
「忘れないさ」やOldカントリーの日本語バージョン「北風」など有名だが、
私のお勧めは「ふるさとのはなしをしよう」です。
浪花のモーツアルトことキダ・タローの代表作だ。伊野上のぼるの作詞が良い。

病気からのリハビリ後の映像で、声など病気以前と変わらなく出ている様だ。
作曲者のキダ・タローも後ろに出ている。
青春歌謡で売り出した人だが、何と言う歌声、そして素晴らしい曲・・・。
昭和の歌謡はジャズ・シャンソン・ラテン・タンゴ・カンツオーネ・カントリー・ブルース・ハワイアンなど世界のいろいろな音楽の影響も受けて、戦後の解放感もあって一気に花開いた。

若い人達向けの音楽が有っても当然、しかしそれだけでは・・・
年寄り向けには演歌だなんて、馬鹿もいい加減にしろ(怒)
若い人も、中年も年寄りも口ずさむことが出来、そして愛唱されて流行する音楽も欲しい。例えば「涙そうそう」とか・・他にも有るが・・例を挙げると永六輔と中村八大はたくさんの良い歌を輩出した。
他の国ではスタンダードな曲、国民に愛され受け継がれきた曲が一杯ある。
日本にもある筈が、殆どラジオ・テレビでは表面に出なくなってしまった。
若い人向けの音楽TV番組はインスタントな使い捨て音楽ばかりに感じる・・・
歳のせいか?(少数派だが良い才能・歌も、有るのは知っているが・・)

自然に何か新しいタイプの国民的な音楽が生まれると良いな~。例えば平成の新歌謡とかね!演歌の世界も何故かつまらない。今のままでは「どんぐりの背比べ」か金太郎飴。強力な才能や実力に溢れた人がいないように思う。青江三奈八代亜紀など出だしは、少しだがジャズを唄ってスタートしている。苦労して地位を獲得したが、自身の本音はまた別の所に有ったと思う。まあ二人の才能は何か別格だがね・・・。都はるみ藤圭子など昭和の歌手はいずれも才能や実力に恵まれていた。

プロとして巧いは当たり前だが、何か+アルファを感じさせるもの・・言葉では表せないもの、それこそは醍醐味というもの。

あ~あ、また愚痴ってしまった。年寄りは仕方がねーな。早く消えるからね~(笑)

(ところで、見出し文の洒落が判ったかな・・・笑)

●おまけの映像/忘れないさ