HARRY-San’s 晴釣雨聴

徒然に4月~9月は自然繁殖した野のへら鮒釣り、10月~3月は音楽の事など書き留めています。過去の音楽の記事は検索に「音楽」と入れて一覧を表示してご覧下ださい

遥かなるニューオーリンズ

ヘラ鮒釣りももう少しだが、まだ間が有るので続けて音楽話を・・・。


私がアメリカの音楽、特にジャズを聴いて来て良かったなぁ~、としみじみと思う曲を紹介します。この歌が特に好きで、デキシーランド・ジャズのライブなどで演奏されると、どう言う訳か涙腺がつい・・・(笑)。
私の、いろいろなアメリカ音楽を愛してきた原点の一つが有る様に思う。


この私のジャズの原点とも言うべきこの曲は、ニューオーリンズ・ジャズやデキシーランド・ジャズの奏者や、多くのミュージシャンに唄われたり演奏されてきた。
一例を上げるとJazzビリー・ホリデイルイ・アームストロングは元より、RockやR&Bのリッキー・ネルソンやファッツ・ドミノなどのポピュラー歌手、そして多くの白人にも黒人にも唄われて来た。

●いろいろな人が唄っていて迷うが、今やジャズ・ボーカル界の超大物になった
ダイアン・リーヴスの22年位前のニューオーリンズ「Blue Room」でのLIVE映像


Do you know what it means to miss New Orleans                 (作詞)Eddie de Lange (作曲)Louis Alter, 1946年                                        

「訳詞」
ニューオリンズを懐かしがるって、どんな事か分かるだろうか、
毎日、毎晩、想いだす気持ちって。
大げさじゃない、恋焦がれるって感じだ。
長く離れていればいるほど、気持ちが強くなる。

苔むしたぶどうの蔓、背の高いサトウマツ樹林、
そこでは、いつもモッキンバードが啼いていたっけ。
ゆったりと流れるミシシッピー川が、急激に春めいてくる姿。
みんな、懐かしい。

沼地を照らす月明り、
空中に満ちるクレオール音楽、
6月のモクレンのつぼみ・・・
もう、飛んで帰りたい。

ニューオリンズを懐かしがるって、どんな事か分かるだろうか、
心を置いてきた町を偲ぶ気持ち、恋焦がれる気持ちって。
うん、そして、実はほかにもあるんだ。
好きなあの人に会いたい・・
ニューオーリンズを想う気持ちよりも もっと強く。


1946 年にEddie DeLangeとLouis Alterにより書かれた歌。Eddie DeLangeは他にも
[ Moonglow ]や[ Darn That Dream ]などのスタンダード・ナンバーを書いている。

1910年代半ば過ぎからニューオーリンズのジャズ・ミュージシャンはシカゴへ、さらにはニューヨークへと移って行った。彼らはニューオリンズを懐かしむ気持ちを日々演奏した。また自動車産業の盛んなデトロイトやシカゴなど、中西部の都市へ出稼ぎに行った黒人労働者達の望郷の思いを如実に示している歌だ。


●おまけ映像で、日本が誇るジャズピアニスト小曽根 真の演奏。
彼がいかにジャズと言う物を愛しているか、よく分かる。