HARRY-San’s 晴釣雨聴

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ブルーグラス・ミュージック:ビル・モンロウ

前回に引き続き英国及びアイルランドケルト民族の音楽が、米国に伝わってどのような独自な音楽になったかを、書いて見よう。

ブルーグラス・ミュージック(Bluegrass music)は、アメリカのアパラチア南部に入植したスコッチ・アイリッシュ(現在の北アイルランド、アルスター地方にスコットランドから移住した人たち)の伝承音楽をベースにして1945年末、ビル・モンローのブルー・グラス・ボーイズにアール・スクラッグスが加わってから後に発展したアコースティック音楽のジャンル。演奏にはギター、フラットマンドリンフィドル(ヴァイオリン)、5弦バンジョー、ドブロ(リゾネーター・ギター)、ウッドベースなどの楽器が主に使われる。

ジャズの様に演奏や唄の合間に各楽器がソロを交代で演奏したり、黒人のブルースの要素を唄にしたり、アメリカ独特の音楽に発展した。

時代に応じたオリジナルを中心に、スコットランドアイルランドの音楽を基にした伝承曲も多い。アップテンポの曲が多く、楽器には速弾きなどのアクロバティックなインプロヴァイズが求められ、「ハイロンサム」と呼ばれる孤高のブルース感を表現する唱法やハーモニーにも特徴がある。


略歴:ビル・モンロー(Bill Monroe, 1911年9月13日 - 1996年9月9日)はブルーグラスとして知られる音楽スタイルの確立に寄与したアメリカ人音楽家である。ブルーグラスの名は、彼のバンド名Blue Grass Boysから採ったもの。モンローは60年間、歌手・演奏者・作曲者・バンドリーダーとしての経歴を持ち、「ブルーグラスの父」と評された。彼の弾いている楽器はフラットマンドリン

ブルーグラスは広義ではカントリー音楽で、狭義ではその中のブルーグラス音楽だが、カントリー歌手の中にもB・グラスを唄う人が多いし、その逆もあり。
白人の音楽であるが、今やスコットランドアイルランド系の人々だけが演奏する訳では全く無い。日本でも愛好者は多い。

”モンローは1970年にカントリーの殿堂(en:Country Music Hall of Fame)、1971年にナッシュビル作曲家殿堂(en:Nashville_Songwriters_Hall_of_Fame)、1997年ロックの殿堂(初期の影響を与えた)に殿堂入りした。この3つの殿堂入りを果たしたほかのミュージシャンは、ジミー・ロジャース(Jimmie Rodgers)、ボブ・ウィルス(Bob Wills)、ハンク・ウィリアムス(Hank Williams Sr)、ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)しかいない。

彼の代表曲の一つである”Blue Moon of Kentucky”


●これもビルの代表作・美しい「ケンタッキー・ワルツ」 
Kentucky Waltz / Paul Brewster
ポールの唄うハイロンサム・テナーは並み居る同業有名ミュージシャン達の
スタンディング・オベィションを受けている。
下欄のYou-tubeを選ぶと見る事が可能。


彼の代表曲の一つである”Blue Moon of Kentucky”はブルーグラスだけでなく、ロックやカントリーのミュージシャンによってもカバーされている。特筆すべきは、エルヴィス・プレスリーポール・マッカートニー、パッツィ・クラインなどだが、数多のカントリー・ブルーグラス歌手によってカバーされている。