HARRY-San’s 晴釣雨聴

徒然に4月~9月は自然繁殖した野のへら鮒釣り、10月~3月は音楽の事など書き留めています。過去の音楽の記事は検索に「音楽」と入れて一覧を表示してご覧下ださい

ケルティック・ミュージック

ご存知の通りイギリスの公称はUK(ユナイテッド・キングダム)だ。
同国はイングランドウエールズスコットランド北アイルランドの4つの王国から構成されている。後者3つは各々異なる権限を委譲された政権を持っている。
元々イングランドアングロサクソン民族だが他はケルト民族の王国。
現在では民族の垣根を越えて入り混じっている。

現代におけるいわゆる「ケルト人」とは、残存するの言語が話される国であるアイルランドスコットランドマン島ウェールズ、及びブルターニュの人々である。その5ヶ国の人々の中で、まだケルト系言語を使って日常的生活を送る人の数は30%程度を超えない。またアイルランド以外のケルト人の国は、より大きい異民族の国家に併合された上、本来の母語の話者が次第に減少していった。
しかし近年、様々なケルト語再生運動がそれらの言語の衰退を止めることを目的として行われている。この再生運動の有効例として、ウェールズにおいてウェールズ語を教える学校が政府から公金を受け、その学校数が増えて来たということが挙げられる。
また文化面では、ケルテック楽曲やダンスなどは世界的に高い評価を受けている。


ジグリールはイギリスやアイルランドの民俗的な踊りの形式の一つで、またそのための音楽。

●ジグ (jig) は、8分の6拍子または8分の9拍子
●リール(reel)は、4/4拍子、2/2拍子、あるいは2/4拍子で記譜される。すべてのリールは同じ構造を持っていて、八分音符で、各小節の1拍目と3拍目にアクセントが置かれる。
リールは南西イングランドフォークソングでも人気がある。アイルランドならびにイギリスの移民たちは大西洋を渡って、アメリカ合衆国やカナダの東部大西洋沿岸、およびカナダのフランス語圏にリールをもたらした。その中には、ケベックやアケーディアの音楽がある。ケベックの多くの歌手・バンドの曲にリールは取り上げられている。
カナダの東部ケイプ・ブレットン州のFiddle(バイオリン)の名手 Natalie Macmasterはカナダ冬期オリンピックでの閉会式で、その腕前を披露した。

で、前にナタリー・マクマスターのフィドル曲を記事にしたので、今回はアイルランドの音楽姉妹のケルティック音楽を載せよう。

Gothard Sisters
ReelJigを弾き分けて示している。手に持った太鼓はバウロンと言う。
2013年USAオハイオ州クリーブランド市にて。アメリカ遠征時の映像。

※この音楽はカナダおよびアメリカ合衆国への移民と共に広がり、カントリー・ミュージック特にブルーグラス・ミュージックの基となった。
移住した移民たちは故郷を偲んで、出自の音楽や踊りで日々の苦労をねぎらったのは、言うまでもない。伝統はこうして引き継がれていく。

●カナダ・バンクーバーでのLive/ ケルティック・ダンスやケルト語も披露している。