HARRY-San’s 晴釣雨聴

徒然に4月~9月は自然繁殖した野のへら鮒釣り、10月~3月は音楽の事など書き留めています。過去の音楽の記事は検索に「音楽」と入れて一覧を表示してご覧下ださい

ロック・カントリー:グレッチェン・ウイルソン

レッチェン・ウイルソン/Gretchen Wilson
略歴:1973年6月26日、米国イリノイ州生まれ。2歳のときに父親が出て行き、14歳で母親と一緒に働き始めたという苦労人。彼女のどこか垢抜けない、憂いを帯びた風貌と歌声は、そういう人生が色濃く反映している。しかし逆に、そういう自身の貧しい白人層という過去を、歌の中で臆面もなく称えながら、それまでポップに偏り気味であったカントリーシーンに刺激を与え、カントリーをその原点のスタイルに回帰させて、絶大な支持を得る事になった。


エピックと契約後、04年に発表したデビュー・シングル「Redneck Woman」ビルボードのカントリー・チャートで1位を獲得、このヒットにより本来6月発売予定だったデビュー・アルバム『Here For The Party』を5月に繰上げリリースした。同作はビルボードTOP 200で最高2位を記録し450万枚売れ、いきなり米国を代表する女性カントリー・シンガーとなった。今年42歳だが11年前の遅いデビューで、南部の人々の心(レッドネック)を代弁する音楽である事は確かだ。

ハンク・ウイリアムスJrにも共通する、乗りの良いロッキン・カントリーだ。

●Redneck Woman/2009年のこの映像ではオリジナルのギンギン物より大分ソフトな演奏に変わっている。売り出し始めの、あのパワーはどうした(笑)


●レッドネック (Redneck)とはアメリ合衆国の南部やアパラチア山脈周辺などの農村部に住む、保守的な白人貧困層を指す表現で侮蔑的意味を含むが、差別語とは異なり、一般に使われる表現である。
農作業など炎天下での野外労働に携わる白人は「首すじが赤く日焼けしている」ことから、この言い方で呼ばれるようになった。

All Jacked Up /盛り上がろうぜ! 
(ハンク・ウイリアムスJrとチャーリー・ダニエルスがゲスト出演している)

映画などで扱われるRedneckPeopleには次の様な表現が多い。

アメリカ南部の主に片田舎に住んでいる。職業は肉体労働者や零細農業で、所得は低い。 南部訛りで、体型は若いうちは痩せており、中年以上は腹が出ている。歯並びが悪い 政治的には保守で、共和員だったり共和党に投票する。人種差別の傾向が強く、黒人に偏見を持っている。東部のリベラル派には敵意を持つ。 教育程度は低い。 トレーラーハウスに住んでいる人々がいる。 愛車はピックアップトラックや、アメリカ製の大型乗用車であることが多い。 飲酒を好みコーンウイスキーや缶ビールなどを愛飲する。 音楽の嗜好はカントリー・ミュージックや白人系のブルースロックもしくは1980年代のハードロック等である。 妊娠中絶に反対しており、女性はしばしば十代で出産するので世代の間隔が短く、おばあちゃんが妊娠することもある。

これはあくまでも一般的な表現で、必ずしも全部の南部の人々に当てはまる訳では全く無いが、RedNeckPeopleにはその傾向が有ると言う事だ。