HARRY-San’s 晴釣雨聴

徒然に4月~9月は自然繁殖した野のへら鮒釣り、10月~3月は音楽の事など書き留めています。過去の音楽の記事は検索に「音楽」と入れて一覧を表示してご覧下ださい

ヒロシです・・


私の好きな芸人だ・・ブランクを挟んで、最近また再ブレイクしている。

2015年に始めたYouTubeチャンネル「ヒロシちゃんねる」は、登録者数28万人を超える人気チャンネルになっている。「一人キャンプ」で自身の趣味の世界を動画配信し、(BS-TV番組でも放映している)お笑いのネタも挟まず、BGMやテロップなど凝った編集もしていないし、カメラにも本人の手だけしか映っていない様な画面もあるくらい飾り気のない動画だ。

一見地味なテーマだが、100万回以上再生されている動画もあり、幅広い層にウケているのだ。春夏秋冬を通じてソロの時や二人、三人の時もあるが、ただただ自然に溶け込んだ様子を素人が撮ったものだが、かえってそれがキャンピング好きや、したくとも出来ない者にとっては身近に感じられて楽しい。

私もかって30代初め~40代終わり頃まで、休日などを利用してルアーやフライ・フィッシングで北海道内を釣りとキャンピングしながら周っていた時期があって懐かしいのです。川のせせらぎの音を聴きながらのコーヒータイムや、夕食後の小さな焚火が爆ぜる音を聴きながら、ウィスキーなど呑んで過ごす時間は至福だったな・・

何て言おうか、独特の芸で受けて来た。芸能界でも支持する人は多い。
訳の判らない姦しいだけのえせ芸人や予備軍とは違い、その芸風は決して自身の性格(今はそうでも無いが、極端な人見知りだった)や過ごして来た世渡りとは無縁ではない。

大学を出て保険の営業などもしたが、その性格故に続かず「お笑い芸人」を目指す。最初から「ヒロシです・・」の芸をしていた訳では無い。売れないので困窮して29~30歳時には酒も飲めないのにホストもやったが、お決まりのやくざ絡み。過酷なノルマ・休むと法外な罰金など、その労働状態は生き地獄で、逃げるのに大変だったと述懐している。ちょっと売れてTVのバラエティ番組にも出るが「ひな壇に座るのは全く自分には合って無かった」と言っている。パニック障害にもなり、自身で「仕事辞めます宣言」する。2010年完全に無収入となる。その後また徐々に復活して俳優も経験し、現在に至る。

①バックに流れる音楽・・(後述) ②ヒロシです・・ ③立ち姿・・ が三位一体となって独特の雰囲気を醸し出している。自虐ネタは自分で考えている・・そのネタのセンスがまた良いのだ。終わってから何だか心に残る。
ネタの内容はマイナー・チェンジはするが、基本的にはあまり変わらず、その点は綾小路きみまろトークと似ているかな?

●とにかくそれを・・・人気番組「笑○」より


ヒロシ略歴:本名・斎藤健一(1972年生れ46歳・独身)お笑いタレント・俳優。
熊本県荒尾市出身・父は炭鉱員だった。九州産業大学商学部卒業。
身長175cm。 趣味はキャンプ、キャンプグッズ集め、ジムニー、釣り、家庭菜園、ベース演奏、熱帯魚飼育・小型船舶操縦免許取得。

●バックに流れる音楽:1969年のイタリア映画「ガラスの部屋」の主題曲でペッピーノ・ガリアルディの唄 「Che vuole guesta musica stasera/今夜この曲は何をしたがっているのか・・」失恋の歌だ。当時私はこの映画を観に行ったはずだが、若い女を若い男二人が絡む三角関係の筋書きだった思うが、あまり覚えてはいない。
主演のレイモン・ラブロック(Raymond Lovelock)が若い女性にアイドル的に人気があった。また歌手ペッピーノ・ガリアルディは後にTVでヒロシと対面している。

ヒロシの芸に、この音楽を使った事は思いのほか重要で、そして成功している