世界ふれあい街歩き
世界ふれあい街歩き(英称:World Stroller)
2005年より始まったNHKの国内外の紀行番組である。
放送開始当初は視聴者から反発が少なくなかったという。例えば、訪れた街にある世界遺産、郷土料理、現地の歴史などをあまり紹介しないといった点である。けれども賛同の声も有り、さらに旅の疑似体験を重視する方向へ軸足を移していくことで、多くの視聴者にも理解が得られるようになり、後に多大な声援を受ける事となった。
●私感:在るがままに自分が歩いている様な感覚が、この番組を成功させた要因だと思う。名所旧跡紀行は、もう十分だ。それ以外の感覚での街歩きが良い。
ナレーションについての反響も様々である。ひとりで観ている視聴者にとっては、ナレーター(語り手)は友達であるかのように捉えられるらしく、その意味においては友人にしたくないようなナレーターだと不満が寄せられるという。また視聴者10人のうち1、2人の割合で、ナレーションはない方がいいとの声もあるといわれている。
●私感:もちろん会話のやり取りは現地では通訳がしていて、あとでスタジオで編集して声優の声をはめ込んでいる。好きな人の場合は抵抗がないが、嫌いな人のナレーションは気に掛かって、我慢して聞いているほうだ。男女1名づつ位で、落ち着いたナレーションが良いのだが・・。NHKのアナウンサーなら安心して聞いていられるかな。
坂道や階段も歩いているのにどうしてカメラが揺れないの?
さて肝心の音楽の事だが村井秀清が担当している。略歴を・・・・
村井 秀清(むらい しゅうせい)1965年東京都生まれ横浜育ち、50歳。作曲家でピアニスト。クラシック音楽好きの父親の影響から3歳よりピアノを始めた。しかし、小学校時代の担任が「強制的に」水泳部へ入部させ、毎日数千mは泳がされたという。ただスポーツ自体は好きであり、高校時代は野球部に所属していた(こちらも激戦区の横浜なので練習も厳しかった様である)。そんな中でもピアノは続けていたので、「体育会系ピアニスト」と紹介されている。現在も、ブログではスポーツの話題に触れている。早稲田大学法学部時代には音楽サークルに傾倒。卒業後に「軽い気持ちで」ジャズを学びにアメリカの名門バークリー音学院に留学。帰国後CMやTVのサウンドトラックを数多く手掛けている。NHKの『プロフェッショナル』や『世界ふれあい街歩き』のテーマ音楽などが知られている。また、ピアニストとしてバンド活動も積極的に行っている。
特に私の好きなのはスティール・ドラム(またはパン)を使った挿入曲で、何か鄙びていてホッとさせられる。秀逸だと思う。
●スティール・ドラムは、ドラム缶から作られた音階のある打楽器。独特の倍音の 響きを持った音色が特徴。 カリブ海最南端の島国・トリニダード・トバゴ共和国で発明 された「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明」と呼ばれている。
●おまけ映像