HARRY-San’s 晴釣雨聴

徒然に4月~9月は自然繁殖した野のへら鮒釣り、10月~3月は音楽の事など書き留めています。過去の音楽の記事は検索に「音楽」と入れて一覧を表示してご覧下ださい

カントリー・ミュージック/ヴィンス・ギル

今や大物スターとなってしまったVinceGill
 
このブルーグラス出身の歌手は、ギターやフラット・マンドリン等の楽器の名手で、
狭い意味での、カントリーとブルーグラス音楽のクロスオーバーした位置にいる。
「狭い意味で」と言ったのは、どちらとも広い意味でのカントリー・ミュージックだからだ。カントリー・ミュージックを細分化していくと、いろいろなジャンル分けが出来、
カントリーとブルーグラスはそのジャンルの中の一つ。
 
最近の彼はウエスターン・スイング(TexasSwing)を盛んに取り入れているみたいだし、またカントリーだけでは無くブルーグラスも歌うと言うオール・ラウンドな
プレイヤーで、歌手だ。
 
現在のところカントリー・ミュージック歌手の王様GeorgeStraitだが
私は次の王様はVinceGillだと思ってはいるが、余りに自身のヒット曲が少ない。
GeorgeStraitの前の時代にはKINGと呼ばれるにふさわしい歌手が何人もいて、
その筆頭は2013年に81歳で急死したGeorgeJonesMerleHaggard,WillieNelsonなど実力のある王様級が目白押しだった。それぞれに国民的なヒット曲を何曲も持っている。マールもウイリーも「名声の殿堂」入りをしていて、それでもなお時々顔を見せているが、半分引退も同然。今年はもう駄目だろう・・・
 
今やカントリー・ミュージックは一大音楽産業となってしまったが、上記の歌手達はその上り調子の時代に活躍した人々だ。
競争の激しいアメリカの業界で、何十年も歌い続けて来るだけでも奇跡に近い。
今のカントリー音楽は、余りにも大きなマーケットに為ってしまい、結構大きなヒット曲を出す者がいる一方、王様級がなかなか現れない現状。
 
ところでKINGの称号は、必ずも現在において一番の人気やセールスを記録していると言う訳でも無く、過去の輝かしいキャリアに与えられる物で、やはり30代~40代の脂の乗った上り調子の歌手には敵わないものだ。
 
で、最近のヴィンス・ギルの唄。PedalSteelGuitarの名手ポール・フランクリンの
サポートで[Together Again]
 
 
この歌はノリノリの西海岸のBakersFieldSoundでならした往年の人気歌手
BuckOwensの大ヒット曲。「もう一度二人でやり直そう」と切々と歌っているが、
典型的なカントリー・ミュージックの歌い方(こぶしの付け方)と伴奏です。
PedalSteelGuitarが素晴らしい!自ブランドFranklinDoubleNeckの楽器を使っている。普通プロは手前にC6th・外側にE9thの2本列の独立したネックの楽器を使っていて、C6調はJazzWesternSwingE9調はCountryPopsと使い分けて
いる。
 
アメリカの音楽はJazz/Country/Blues/Popsにかかわらず、それぞれにスタンダードナンバーを持っていて、新しい次の時代にも歌われ、演奏され続けて行く。
良いものを残していくその伝統は素晴らしい。
 

 
しかし、何とはなく吉幾三に似ているような、そうで無い様な・・私感です(笑)