ブラジル音楽:パウリーニョ・ダ・ヴィオラ
本名はパウロ・セザル・バチスタ・ヂ・ファリア。
● 伝説的ショーログループ「エポカ・ジ・オウロ」のオリジナルメンバー であるギタリストのセザル・ファリア(1919~)を父に持ち、幼少時から ピシンギーニャやジャコー・ド・バンドリンといったショーロ界の重鎮 と身近に接することが出来る音楽的に恵まれた環境で育った。
15才時 にエスコーラ・ヂ・サンバに参加。 22才の時にサンバ界の重鎮カルトゥーラの面識を得、カルトゥーラ の経営していた店ジカルトゥーラに出入りするようになる。ジカルト ゥーラはサンビスタ達の溜まり場で、度々パウリーニョ・ダ・ヴィオラ も出演する機会に恵まれるようになった。やがて1964年になると パウリーニョ・ダ・ヴィオラは働いていた銀行を辞め、音楽の道一本で 食べていくことを決意する。
● 銀行を辞めて1968年からはソロ活動 も始め、多くの作品を残していく。
●ブラジルの音楽はポルトガル音楽を基として、アフリカやインディオ音楽 などのミックスで形成されて来た。それでもやはりヨーロッパ音楽のエレガンスさが底流に色濃く残っていると思う。[SAUDADE/サウダージ] 郷愁とか憧憬、思慕、やるせない想いとかで表されるが事が多いが、実際に言葉では表すことは出来ないかな。
それでは2012年のMTVのライヴ演奏をお聴き下さい。
●リオは私の人生そのもの
(サンバの曲で、エスコーラ・ヂ・サンバのグループ「ポルテーラ」の為に
作られた曲と思われる)
●パウリーニョが演奏している楽器はカヴァキーニョ(Cavaquinho)と言ってサンバやショーロなどに使われるブラジルの弦楽器。
ポルトガル移民が持ち込んだブラギーニャいう民族楽器を起源とする。
カヴァコ(Cavaco)であるが、この楽器が小さいことから、「nho(ンニョ)」を愛称としてつけて、カヴァキーニョと呼ばれるようになったといわれる。
鉄弦・4弦で、ナイロン製の薄いピック(爪)で演奏される。