HARRY-San’s 晴釣雨聴

徒然に4月~9月は自然繁殖した野のへら鮒釣り、10月~3月は音楽の事など書き留めています。過去の音楽の記事は検索に「音楽」と入れて一覧を表示してご覧下ださい

気になるジャズ・ピアニストに出会った!

 好きなアルト・サックスの寺久保エレナの映像を見ていたら、セッションのピアノが
「片倉真由子」となっていた。最近の日本ジャズ・シーンには少し疎くなってきているので、気になって彼女の演奏をYou Tubeで探したら、「Bingo / 当たり!」だった。

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最近の女性のジャズ・ピアニストには、かっての大西順子小澤征爾の説得により今は復帰している)やダントツの上原ひろみ山中千尋など多くいるが、久し振りに心ときめいた。経歴などは次の機会に。

で、初めてのリーダーアルバム「inspirasion」より「Blues For Tyner」
   片倉真由子(p)中村恭士(b)カール・アレン(ds)

 

                www.youtube.com

 
名ピアニストのマッコイ・タイナーに捧げた曲だろう。当然ながらModal /モーダルなプレイを元としてシーツ・オブ・サウンドで縦横無尽に演奏している。他の映像も見て、全くの私感だが秋𠮷敏子に少し似ているなと思った。
当たり前だが、演奏が同じと言う訳では全く無い。日本いやアメリカを代表する重鎮の、ジャズ・ピアノに対するかっての姿勢にそっくりな様な気がしてならない。これからが楽しみなピアニストだ。
だが取り巻く状況は厳しい。

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大西順子は引退する時に理由を次のように語っている・・
「引退するのは、音楽ビジネスが衰退する中で、プロとしての演奏の水準を維持していくのが困難になってきたからです」また「自分が思うような仕上がりでなければ、プロとして人前で演奏する訳にはいかない。ならば引退も有りではないか・・」

ジャズに限った事では無いが、CDの売り上げの激減で音楽ビジネス全体が収縮している中で、経費と収入のバランスが取れないのだ。時代が変わるとはそう言う事だ。
かって大規模なジャズ・フェスティバルやTVでの番組など、ジャズが多くを占めていた主流だった時代があった。今それは去ってはいるが、トラディショナルからモダンなものまで、ジャズを愛する演奏者やそれを聞く者は本当に多くいる。